クリニックからのお知らせ

■★たんぱく尿★
健康診断で「尿たんぱく陽性」と指摘されたら、受診して再検査を受けて
ください。自覚症状がなくても、腎臓の働きが落ちている可能性がある。
そのまま放置して悪化すると、血液透析が必要になる腎不全へと進行しかねず、
心筋梗塞や脳卒中などのリスクも高まる。早期発見で腎臓の働きがさほど
悪くないうちに治療を始めれば悪化を防ぐことが可能になる。腎臓は血液を
濾過して、老廃物を除く役割を果たし、老廃物は尿に出る。健康な人なら、尿に
たんぱく質はほとんど出ない。尿たんぱくが陽性と出れば、腎臓の働きが落ちて、
尿にもれたことを示している可能性がある。ただ、激しい運動をした後、発熱、
脱水症状などがあると、一時的に陽性になることがある。朝起きた直後の尿を調べ
るのは、運動などの影響が出ないようにするためだ。検診では、尿検査とともに、
採血をしてクレアチニン検査をすることも多い。クレアチニンの検査値をもとに
腎臓が血液を濾過する能力(GFR)を推定する。たんぱく尿やGFRの異常が3ヶ月以上
続くと、慢性腎臓病(CKD)と診断される。一方、腎臓の働きの低下は、糖尿病や
高血圧で起きる場合もある。治療は原因を見極めてから。さらに詳しい検査が必要になる
ことも。糖尿病や高血圧がある場合、まずはその治療をする。予防のためには禁煙と
適度な運動を勧める。毎日7000〜1万歩歩き、週に1回は軽く汗をかく運動を。
酒の飲みすぎや、塩分の取りすぎはよくない。適量は日本酒なら1日1合未満、週に
2回は飲酒を控える。塩分は1日男性8グラム、女性7グラムまで。普段から脱水症状
にならないよう水分摂取にも気をつけたい。肥満対策に魔法はなく、運動と食べすぎに
気をつけるしか方法はない。
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