クリニックからのお知らせ

■★高齢者の低栄養★
年をとると食事の量を減らし、肉類を控える人がいる。そんな食生活を続けていると
「低栄養」になって免疫力や筋力が落ち、健康状態が悪くなりかねない。低栄養とは
必要なカロリーや栄養素が不足し、病気や怪我を起こしやすくなった状態。例えば、
免疫力が低下して肺炎などの感染症にかかりやすくなったり、たんぱく質の不足で
筋肉量が減って転倒や骨折をしやすくなったりする。カルシウム不足は骨粗しょう症
のリスクを高め、皮下脂肪の減少が床ずれの原因になる。身の回りのことを自分で
できていた高齢者が、介護されるようになることもある。食べ物が十分にある日本で
高齢者の栄養状態が悪くなるのは、食と健康に関する誤解や社会的な要因が影響して
いるようだ。年をとったら粗食を心がけ、肉を減らした方がいいと思い込んでいる
人が多い。筋肉や臓器など、体のもとになるたんぱく質は年をとっても必要な量は
若いころとほとんど変わらない。一方、加齢とともにたんぱく質を合成する能力が
落ちるため、若い頃よりもたんぱく質の摂取量を減らすべきではない。
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