クリニックからのお知らせ

■★スポーツの秋脱水症状に注意★
体重の2%の水が失われると脱水症になる。最初は喉の渇きを感じ、
脱水が進むと、全身のだるさや頭痛、嘔吐、めまいが起きる。脱水症状
になると汗が止まり、体の熱が逃がせなくなって熱中症になりやすい。
どう水分を取ればいいのか。ポイントは、汗のかき方やかいた時間の長さで、
適した飲み物が違うということである。汗をじわっとかき始めた段階では
失われるのは、ほぼ水のみ。この時点なら、水や麦茶で水分だけを補給
すればいい。1時間以上にわたり汗をかき続けたとか、激しい運動で大量の汗
をかいた場合は、体内では水分だけでなく、塩分も不足するので水を飲む
だけでは不十分だ。スポーツ飲料などで塩分も一緒に補いたい。水分は、喉の
乾きを感じる前から少しずつ取ろう。汗をかいた後のビールが楽しみと飲料を
我慢する人がいるが、ビールは利尿作用が強く、水分補給どころか脱水が進む。
脱水状態での飲酒は、悪酔いや二日酔いしやすく、脳卒中などのリスクも高める。
緑茶やコーヒーなど、カフェインを含む飲み物も利尿作用があるので、汗で
失われた水分補給には向いていない。そもそも脱水症状になると、失われるのは
水と水分。もちろん体には維持するための仕組みが備わっている。最も関わって
いるのが腎臓。汗をかいておしっこの色が濃くなっていたら、脱水症状のサインと
いえる。そんなときはできるだけ早く水分を取ろう。熱中症を防ぐには、汗を
きちんとかくことも欠かせない。普段から運動をする人に比べて、しない人は、
汗をかく力が3割ほど低い。汗をかく力が弱いと、熱がこもり熱中症になりやすい。
意識して汗を出し、体温を一定にする力をつける必要がある。運動のほか、
入浴時は湯船に浸り汗をかこう。そしてしっかり水分補給。「汗」と「水」を
味方につけ、暑さを乗り切ろう。
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