クリニックからのお知らせ

■★長引く鼻水★
鼻水は通常時でも、鼻の中の乾燥を防ぐために1日1.5リットルほど分泌されて
いるといわれる。細菌や異物が入ってくると、外に流すために鼻水があふれてくる。
無色透明でさらさらな鼻水が止まらず、くしゃみや目のかゆみがあれば、アレルギー性
鼻炎の可能性が高い。主な原因は花粉やダニだ。春先のスギだけでなく、夏はカモガヤ、
秋はブタクサが知られる。抗ヒスタミン薬で鼻水の量を減らすなど、症状を和らげる
治療が基本だ。また、朝晩と日中の寒暖の差が大きくなると、鼻の粘膜が刺激され、
鼻水が出ることがある。血管運動性鼻炎の一つで、アレルギー性鼻炎と同じように鼻水は
無色透明でさらさらだ。一方、鼻水が緑色や黄色でネバネバしている場合は、細菌やウイルス
の感染が考えられる。鼻水が長期間続くようなら、気管支炎につながる恐れもある。鼻水を
ためると中耳炎になる可能性もあるため、なるべく外に出した方がよい。その際、鼻を強く
かまないようにすることが大切。緑色などの鼻水に加え、みけんや目の下あたりの内側に痛み
を感じたら、感染による急性の副鼻腔炎が疑われる。副鼻腔にうみなどがたまって炎症が
3ヶ月以上続けば、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)と診断される。治療法は抗菌薬が一般的。
このほか、白血球の一種である好酸球が増えて副鼻腔に炎症が起きる「好酸球性副鼻腔炎」の
患者は、増加傾向にある。その発症の原因ははっきりせず、ステロイド剤などで治療するが、
再発する可能性が高く、やっかいな病気です。
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