クリニックからのお知らせ

■★A群溶血性連鎖球菌の感染に注意★
急性咽頭炎は、一般にのどかぜとも呼ばれています。所期の自覚症状は、のどの
違和感や痛みで、のどを見ると赤くなっています。発熱、咳、鼻水などを伴う
こともあり、かぜの症状と似ていますが、悪化すると、のどが赤く腫れ、痛みも
強くなり、扁桃そのものに強い炎症が起きている場合は扁桃炎と呼ばれます。
咽頭炎のほとんどは、かぜと同じウイルスや細菌によって起こります。細菌では、
毒性の強いA郡溶血性連鎖球菌が最も重要で、子どもの急性咽頭炎の15〜30%を
占めるとされています。39度前後の高熱、喉の腫れや痛み、いちご舌、赤い発疹
などの症状がみられます。数日たっても症状がよくならない場合は、すぐに小児科を
受診しましょう。ウイルス性の咽頭炎は、抗生物質は、細菌には効きません。
細菌性の咽頭炎は注意が必要です。A群溶連菌の感染が疑われる場合は、迅速診断キット
で調べます。A群溶連菌感染は、ペニシリンを中心とした抗生物質で治療します。除菌が
不完全な場合、リウマチ熱などの合併症を引き起こす心配があります。感染症予防の
基本は、日常的な手洗いとうがいです。流行期には手指の消毒も有効です。

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