クリニックからのお知らせ

■食中毒を防ぐ肉料理の段取り
肉による食中毒を防ぐには、家の台所でも注意が必要だ。
食中毒で引き起こす腸管出血性大腸菌、カンピロバクター、サルモネラなどの細菌は熱に弱く、
十分加熱すれば肉は安全に食べられる。
まな板と包丁の使い方が重要なポイントだ。肉を切った後のまな板、包丁で、
板わさ用にカマボコを切ったとすると?細菌ががカマボコに移り、そのまま口に入ることになる。
できればまな板を2枚用意するよう、1枚は野菜サラダ、ハムちくわ、チーズ、パンなどそのまま
熱を加えずに食べる食材用。もう1枚が加熱食材用。1枚だけなら裏表使い分ける。
薄い下敷きのようなまな板を生の肉、魚専用に準備し、本来のまな板の上に置いて切ると、
細菌が移りにくい。切り開いて平らにした牛乳パックを使ってもいい。
包丁やまな板も使うたびに洗剤で洗うのが基本。
生肉を触った菜箸やトングがサラダ用の生野菜に触れないようにすることも必要だ。

盛り付けにも工夫を

完成した肉料理を生野菜と一緒に長時間置くのは避けること、
肉は加熱で細菌が死んでいるが、生野菜についた菌が肉へ移ることがある、
最近はアミノ酸を利用して増殖する、野菜では増殖が抑えられていた細菌が、
肉に移るとアミノ酸が豊富になるので急速に増える。
お弁当に生野菜を入れる場合も、肉のおかずとは別容器に。
またはラップやホイルで仕切って直接触れないように、サンドイッチはパン、
トマトなど生野菜、具をあらかじめはさむのではなく別にし、食べる際に乗せる方が安全です。
後片付けでは、乾燥が大切だ。スポンジは水分と汚れが残り雑菌が繁殖しやすい。
洗い物の最後に、湯沸かし器からの湯でもみ洗いし、絞って乾燥させる。
数日に1回は熱湯で5分煮る煮沸消毒を習慣に。
台付近もぬれたまま放置しがち。臭うようなら、雑菌が繁殖している証拠
熱湯で煮て殺菌を。よごれをふき取るたびにこまめに洗う。
ふきんかけにかけておくと渇きやすい。水切りかごも、たまった水を捨て、洗う。
汚れがたまりやすい四隅は丁寧に。次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤が使える素材なら、
2,3日に1回殺菌しよう。

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