クリニックからのお知らせ

■★糖尿病治療★
糖尿病治療は食事、運動、薬と言われます。
努力をまったくしなければ、血糖コントロールは絶対にうまくいきません。
しかし、ある時点からそれがうまくいかなくなる場合があります。日本人はもともと、
欧米人にくらべてすい臓のインスリン分泌機能が弱く、生活習慣の改善だけでは
なかなか治療しきれないことが、ままあります。また、年齢とともにすい臓の力も
衰えてきます。食事も運動もがんばっているのに血糖コントロールがうまくなって
きたら、それはインスリンを出す力が弱くなってきたから、そろそろ外から補って
あげる時期だとすい臓があなたに告げているのかもしれません。薬を服用のうえ食事や
運動の努力が効かなくなってきたら、注射でインスリンを外から補って良好な血糖値を保つ
ことは、賢明な選択だと考えます。主治医の先生とお薬の相談をしてみてください。
また、食事療法の効果がなかなかあらわれない人は、「何か」が間違っていないか、
毎日食べている食品を一度じっくり点検してみましょう。なお、肥満を伴う糖尿病の
場合、減量は血糖値改善に大きな効果がありますが、減量の必要のない人が厳格な
カロリー制限、特に脂質を抑え過ぎた食事を長期にわたって続けると、骨密度や筋肉量を
落としてしまう心配があります。最近、米国では、動脈硬化や肥満を抑制する明確な
根拠はないとして、「脂質制限」が食事摂取基準から外される動きがあります。
日本でも近い将来そのようになると思われます。
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