クリニックからのお知らせ

■★HP菌の除菌後の諸問題★
ピロリ除菌療法は、消化性潰瘍の再発を抑制し、特発(免疫)性血小板減少性紫班病
(ITP)、胃MALTリンパ腫、胃過形成性ポリープ、また、早期がん内視鏡的治療
後の異時性再発胃がんに対する予防効果の有効性が明らかになり、今後、実地臨床の場で
ますます普及する治療法である。ピロリ除菌法に伴う問題点としては、プロトンポンプ
阻害薬や抗菌薬を初期治療に用いた際の副作用が第一にある。また、除菌成功後に起こる
新生病変として胃びらんや十二指腸炎、さらに逆流性食道炎などがこれまで指摘されてきた。
除菌後に起こるこれらの問題は当初は予測されなかったもので、除菌により胃酸分泌などの
胃機能が変化することによって起きている可能性がある。また、ピロリ除菌は胃がん発生を
予防することが明らかになりつつあるが、一方では除菌後に発見される胃がん症例も経験され
除菌後、内視鏡検査による経過観察がどこまで必要かも問題となる。
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