クリニックからのお知らせ

■「糖尿病の”け”がある」と言われた場合
「糖尿病の”け”がある」と言われた場合は、かぜなどの場合と大きく意味合いが違います
糖尿病は、血糖値あるいはヘモグロビンA1cの基準に照らして診断されますが、
検査時の1回だけでなく、その診断基準が”つねづね”満たされている状態であれば
糖尿病と診断してよいことになっています。
つまり、健診において血糖値あるいはヘモグロビンA1cの結果を満たしても、
その時の1回の検査だけでは、すぐに糖尿病とは判定しないことになっているのです
そこで、糖尿病の診断基準を満たしていても「糖尿病の”け”がある」とか
「糖尿病の”疑い”がある」といったグレーな表現を用いることが多くなります。
実際に、明らかに糖尿病で、しかもひどい糖尿病の状態の人でも、「糖尿病の”け”がある」
という表現で健康診断の結果が返ってくることがあります。
「糖尿病の”け”がある」と言われたら、もう、ほぼ間違いなく治療が必要だと
お考えいただければと思います。
それから、「糖尿病予備軍」という言葉もよく使われます。
これは「糖尿病ではないけれども正常ともいえない状態」、
つまり”ど〜も怪しい”状態です。一般的に「境界型(糖尿病)」と呼びます。
病気の予備軍というと、「まだ病気にはなっていない」と思う人が多いようですが、
糖尿病の場合、予備軍でもすでに心臓病の発症リスクが健康な人よりも高いことがわかっています。
「”け”がある」とか「予備軍と言われた”ど〜も怪しい人たち”」が、
進んで医療機関を受診していただければ、糖尿病の早期発見と重症化防止につながります。

■糖尿病の診断基準
?空腹時の血糖が126mg/dℓ以上
?75gのブドウ糖を飲んで2時間後に測定した血糖値が200mg/dℓ以上
?食事や採血の時間に関係なく測定した血糖値(随時血糖)が200mg/dℓ以上
?ヘモグロビンA1cが6.1%以上
Topページに戻る