クリニックからのお知らせ

■★逆流性食道炎★
年末年始は、食べ過ぎ飲み過ぎになりがちだ。げっぷが増えて、胸のあたりがチリチリ
熱いような感覚があったら、逆流性食道炎かもしれない。食道の粘膜は、胃壁と違って
胃酸に弱い。胃酸に長時間さらされると粘膜に炎症が起こり、ただれた状態になる。
胸焼けがしたり、口の中に苦みや酸っぱさを感じたりするのは、典型的な逆流性食道炎
の症状だ。さまざまな原因で逆流が生じることがあるという。主な原因に、油っこい
食事とアルコールがある。蠕動運動が弱まっていなくても、アルコールや高脂肪食は
胃酸分泌を促し、食道下部のゆるみも起こりやすくなる。早食いも要注意。無意識に空気
を多く飲み込んでしまうので、その空気を外に出すためにげっぷがふえるからだ。げっぷ
をすると、空気とともに胃酸も食道を上っていくことになる。食後すぐに寝てしまうのも
よくない。夕食から就寝までは3時間ぐらいあけてほしい。逆流性食道炎は40代男性に多く、
女性は50代以降に増加する傾向があったという。男性は肥満と喫煙の影響がみられた。
肥満は常におなかを締めつけている状態なので胃酸の逆流が起きやすく、喫煙は食道下部を
緩める可能性がある。女性では飲酒や、揚げ物など油を使った料理を頻繁に食べることが、
発症のリスクを高めていた。また、閉経後になりやすい骨粗鬆症で背骨が曲がったり、肥満に
なったりすると、腹圧がかかって胃酸の逆流を招くという。軽いものなら生活改善で治る。
市販の薬を飲む前に受診してほしい。食べ過ぎ飲みすぎに気をつけ、油っこいものや刺激の
強い香辛料を控えめにする。太らないようにし、おなかかを締めつける洋服も避けた方が
いいそうだ。

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