クリニックからのお知らせ

■★腹部膨満感の原因★
おなかが張るという症状を訴える患者さんを診ることがよくある、がんなど深刻な
場合は少ないものの、原因がわからず、長引く症状に、改善策が出てきている。
おなかが張る症状、腹部膨満感の主な原因として考えられてきたのは、?胃や腸に
ガスがたまる?おなかに液体がたまる腹水?腹部の腫瘍などだ。このようなはっきり
としたからだの異変がなくても、胃腸の機能的な問題でおなかが張るとかもたれると
感じる人もいる。原因がはっきりしない場合は気のせいと言われることもあった。
今では、ストレスなどによって機能障害が起きる仕組みがわかってきた。胃の場合は
機能性ディスペプシアと呼ばれる。たとえば、食事の途中でお腹がいっぱいになる、
早期飽満感などが特徴。腸の場合は、過敏性腸症候群がある。これらの病気では、近年
薬を含めた治療が進んでいる。多いのはガスが原因になるケース。おなかをたたくと
ポンポンという太鼓のような音がする。この場合は食事などと一緒に空気を飲み込む
呑気症などが考えられる。胃ではなくて腸の不調が原因の場合も。気をつけたいのは
高齢者の便秘。便秘でガスがたまり苦しくなり、下剤で上手く治らないと浣腸が必要に
なる。腹水が原因というのは、それほど多くないが、重い病気で治療が必要になる。
肝臓病やがんなどが考えられる。腹水の量が少ないと外見からはわからないが、医療機関
での超音波検査などでわかる。多くはないが、腹部の腫瘍が大きくなっていることもある。
大腸がんや女性の卵巣嚢腫などの可能性があり、この場合は専門家による治療が必要だ。
おなかが張る人の中には、規則正しい生活習慣への改善が有効な人もいる。胃腸の働きには
朝晩のリズムがあるので、うまく整えてほしい。
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