クリニックからのお知らせ

■★背中の痛み★
前触れなく背中の痛みが始まったときは命に関わる場合もあるので
覚えておきたい。大動脈瘤について、いよいよ破裂するというときに背中に
痛みを感じます。多くの場合、突然、5〜10?四方の範囲が痛み始める。
痛むのは肩口から腰で、大動脈の通っている背骨の左側のことが多い。
安静にしていても、痛みが続くことも特徴だ。胸や背中に引き裂かれるような
激しい痛みを感じたら、大動脈の壁がはがれてしまう大動脈剥離の可能性もある。
いずれの場合も死亡率は高く、ただちに病院を受診する必要がある。大動脈瘤や
大動脈解離は60〜70代が発症のピーク。CT検査などで早期に発見し治療する
ことが何より大切。血圧が高ければ、降圧薬を服用する。塩分の少ない食事や禁煙
を心がける。症状によっては、金属の網と繊維でできたステントグラフトという
人工血管を入れる手術をする。一方、背中の痛みは一般的に骨や関節に原因があること
が多い。手や足にしびれがあるようなら整形外科を受診してほしい。肩甲骨の内側に
響くような痛みがあり、肩や腕、指にしびれがあったり指が動かしにくかったりしたら
頸椎症性神経根症の疑いがある。首の骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板
が変化し、近くの骨も変形して首の神経に触れる病気だ。50代以上の男性に多い。
足にしびれがある場合は、腰椎の椎間板が神経を刺激する椎間板ヘルニアの恐れがある。
20〜40代で発症する人が多い。治療では、神経の痛みを緩和する薬を1〜2ヶ月服用して
様子をみる。腰椎間板ヘルニアの場合、ストレッチや腰椎の周囲にある腹筋や背骨を
鍛えることでよくなることも多い。70代以上の女性は、年齢とともに骨がもろくなる
骨粗しょう症性の骨折には注意したい。尻もちをつくなど、ちょっとした拍子に骨が
折れてしまう。寝起きや起き上がる際に腰から背中にかけて痛むのが特徴だが、骨折に
気づかないこともある。治療では、コルセットを使ったり、症状によってはセメントを
注射して骨を補強したりする。
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