クリニックからのお知らせ

■★貧血★
最近なんだか疲れやすいと感じていたら、もしかすると貧血のせいかもしれない。
貧血とは血液の赤血球に含まれるヘモグロビンというたんぱく質の濃度が低下した
状態を言う。ヘモグロビンは酸素と結びついて体中に運ぶ役割をしている。貧血に
なると、全身に酸素が十分に行き渡らなくなり、様々な症状となって現れる。
貧血の原因で最も多いのが、ヘモグロビンの材料となる鉄分が不足する鉄欠乏性貧血。
月経がある女性に多く、閉経前の女性の1〜2割にみられると言われる。まだ貧血が
軽ければ、市販のサプリなどで鉄分を補うことも効果的だが、鉄剤を半年程度飲むこと
が治療の基本となる。ひと月ほどで疲れなどの症状は改善するが、赤血球が生まれ
変わるまでに4ヶ月程度はかかる。症状が改善しても、途中で服用をやめないでほしい。
食事からの鉄分が不足している場合、食生活を見直す必要もある。貧血になると、
少ないヘモグロビンで酸素を運ぼうとするため、心臓も負担がかかる。長期にわたって
強い貧血が続くと、慢性の心不全を起こす恐れがある。早めの治療が重要です。一方、
貧血には大きな病気が関係しているケースもある。胃や大腸など消化器系のがんや潰瘍、
子宮筋腫などで出血があると貧血があることがある。血液の病気再生不良性貧血の場合は
専門医による治療が必要だ。また、胃がんで胃を切除すると、ビタミンB12の吸収に
必要な胃液の分泌が減る。そのため手術から数年後になってビタミンB12などが不足して
貧血になることもあるという。
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