クリニックからのお知らせ

■★新しいアレルギー治療法★
国民の多くが悩まされているアレルギー性鼻炎。スギ花粉症の患者が原因物質を自分の
口に含むことで体質を改善させる新しい治療法が昨年、保険に適用された。ダニについて
も同様の薬も発売。治療は長くかかるが、根治できる可能性がある。アレルゲン免疫療法は、
少ない量のアレルギーの原因物質を体内に入れ、体質を変えていく治療だ。舌下のほか、
抽出物を注射する皮下免疫療法があるが、入院する回数が多く、注射による痛みもある。
舌下免疫療法約シダトレンが昨年10月に発売された。舌の下に薬液を入れ、2分後に飲み込む。
初日は医療機関で飲み、2日目からは自宅で段階的に飲む量を増やす。その後、一定量を毎日
飲み続ける。保険適用は今のところ12歳以上で、3〜5年の治療が必要。血液検査などで
アレルギーの原因がスギ花粉と特定された人が治療を受ける。治療をした人のうち約2割が治り、
約3割が花粉症の薬の使用が激減。2〜3割が症状が以前より楽になっている。舌下免疫療法を
受けた人は、未治療の人や花粉が飛び出してから別の薬を飲み始めた人たちに比べ、くしゃみや
鼻詰まりが軽かったという。最近は眠気などの副作用が少なく、効果的な抗ヒスタミン薬なども
増えている。しかし免疫療法は即効性を期待できず、ただ、治療が長期間であることや、誰にでも
効果があるというわけではないという点を理解することが大切だ。
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