クリニックからのお知らせ

■★てんかん★
私たちの脳の中では、100億を超える神経細胞が電気信号を発生して情報を伝達し、
さまざまな活動を行っています。てんかんは、この神経細胞が異常に興奮して電気的な
乱れが生じ、発作的な症状を繰り返す慢性の脳の病気です。脳になんらかの症状や傷、
疾患があって起こる症候性てんかんと、脳の神経細胞の異常興奮が起こりやすい素質が
あって発症すると考えられる突発性てんかんに分けられます。てんかん発作は、繰り返し
起こることが特徴で、一度の発作だけでは診断につながりません。ただし、1回の発作でも
脳歯検査でてんかん性の異常波が見られれば、てんかんと診断されます。脳波検査は、
てんかんの診断に最も重要です。てんかん発作の原因や脳の構造異常や病気を調べるため、
頭部MRI,CT、特殊な血液検査も大切です。てんかんの治療は、抗てんかん薬による
薬物療法が中心です。現在、日本では10種類以上の抗てんかん薬があり、発症状態により
選択します。小児のてんかんは70〜80%が薬で発作がおさまり、全体の半数が薬を中止
すうことができます。成人に多い側頭葉てんかんと呼ばれるタイプでは、外科治療(手術)
で80〜90%発作がおさまるとされています。そのほか、副賢皮質ホルモン(ステロイド)
や副腎皮質刺激ホルモンを用いた治療、特殊な食事療法もあります。
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