クリニックからのお知らせ

■★くすりを正しく使うために★
水なしや少量の水でものめる口腔内崩壊錠や、体に貼って少しずつしみ込ませる
テープタイプのくすりなど、使いやすさを工夫したくすりが誕生しています。すでに
頭痛薬や胃腸薬、睡眠導入薬、糖尿病治療薬など、さまざまなくすりに口腔内崩壊錠が
あるので、もし既存の錠剤やカプセル剤がのみ込みにくい場合には、医師に相談して
みましょう。一方、くすりが体に吸収される方法を工夫し、使いやすくしたくすりも開発
されています。たとえば、狭心症の発作が起こった時の治療薬ニトログリセリンの舌下錠は、
舌の裏側に入れて粘膜からすばやく吸収させ、すぐに効果を発揮するタイプのくすりです。
しかし、狭心症の発作が起こらないようにコントロールする場合には、吸収が速くすぐに
効果が消えるのではなく、長時間体内にくすりが存在し続けることが必要です。そこで特殊な
テープにニトログリセリンをしみ込ませ、皮膚に貼って吸収させるタイプのくすりが開発され
ました。また、スプレータイプのニトログリセリンも開発されています。このようにくすりは、
より安全性や効果が高いもの、より使いやすいもの、また患者さんのQOLに貢献できるもの
へと、さまざまな視点から工夫が重ねられています。のみ合わせの注意が必要なくすりについて
は、医師や薬剤師からアドバイスされます。しかし、食べ物と薬の関係は、患者さんの体質や
症状、年齢などによって変わりますので、初めてのくすりを使う時には、自分からもたずねて
おくと安心です。たとえば納豆は、心筋梗塞や脳梗塞の患者さんで、血液を固まりにくくし、
血栓ができるのを予防するためのワルファリンというくすりをのんでいる人にとっては、少し
問題があります。1回納豆を食べると3日くらい影響が残ります。
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