クリニックからのお知らせ

■うつ病 早く気づけば社会的損失も防げる
いま、働く人にも増えている「うつ病」。本人はもとより、家族は、企業は、そして職場の
仲間はどのようにこの病と向き合えばよいのでしょうか。

【現代社会の職場構造とうつ病の発症】

近年うつ病の患者さんが急増しています。国内で治療中の方が2008年に100万人を
超えました。実に、10年で2倍に達しています。最近の傾向として、20〜30代にも
うつ病が増加していることが挙げられます。うつ病は本来、中年以降に多い病気でしたが、
近年は若い世代にも増えています。
いま、若い世代にうつ病が増えている背景として考えられるのは、仕事の重圧や人間関係
によるストレスがかかる世代が、若手に移行しているのではないかということ。
本来、働く人のうつ病は、ストレスを強く受けやすい中間管理職に多くみられるのですが、
近年は20〜30代の若手が中間管理職を担う企業も少なくなく、
この世代が受けるストレスの負荷が増していると推察されます。
また、経済の停滞から生じる、労働力に余裕のない状況が、従業員一人当たりの仕事量を
増やしています。遊びのない歯車のような状況の職場は、常時緊張を強いられ、
何かアクシデントが起これば、従業員にストレスの負荷が一気にかかります。
うつ病急増の背景には、こうした状況が影響しているものと考えられます。


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