クリニックからのお知らせ

■★肥満遺伝子★
肥満しやすい体質は遺伝するため、親が肥満であれば子供も肥満になる傾向があります。
実際、一卵性双生児の体重は相対関係が強く、双子の片方が太っていれば、もう一人も
太っていることが多いようです。人間の肥満は100以上の遺伝子が関係していますが、
日本人の肥満はベータ3アドレナリン受容体遺伝子、脱共役タンパク質1遺伝子、ベータ2
アドレナリン受容体遺伝子の3つの遺伝子の変異と関係があるといわれています。ベータ3
アドレナリン受容体遺伝子に変異があると、脂肪分解やエネルギー消費がうまくいきません。
脱共役たんぱく質1遺伝子に変異があると、摂取した食事をエネルギーに変える機能の効率が
よくありません。ベータ2アドレナリン受容体遺伝子に変異があると、基礎代謝量が標準より
多く、食べても太りにくいようです。それぞれ肥満のメカニズムが違いますし、基礎代謝量
にも差があるので、ダイエットに有効な方法も違ってきます。ベータ3アドレナリン受容体
遺伝子に変異があると、お腹の周りに脂肪がつきやすく、脱共役タンパク質1遺伝子に変異が
あると、下半身に脂肪がつきやすく、ベータ2アドレナリン受容体遺伝子に変異があると、
ほっそりしています。こうした体型の特徴から、それぞれリンゴ型、洋なし型、バナナ型と
呼ばれ、ダイエット法も違います。リンゴ型は炭水化物の摂取を押さえて糖質を燃焼する
ビタミンB1を摂取するといいし、洋なし型は肉など脂質の摂取を控えて脂肪を分解しやすい
ビタミンB2を摂取して下さい。バナナ型はタンパク質の摂取と筋肉量の増強が必要になります。
この3つの遺伝子の変異は簡単にチェックできますから、自分がどのタイプか調べたうえで
ダイエットをするといいでしょう。健康にとって肥満は大敵ですから、自分の遺伝子タイプを
知ったうえで、科学的根拠のあるダイエットをしてください。
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