クリニックからのお知らせ

■★高齢者のてんかん★
近年、70年代、80代での新たなてんかんの発症が増えており、発症率は乳幼児を
上回るといわれています。高齢者のてんかんは、子どものてんかんの発症とは異なり、
脳の老化や脳血管障害などの疾患によって脳の神経細胞が障害されて起こると考えられて
います。子どものてんかんは、けいれんなどの大きな発作で気づかれることが多いのです
が、高齢者の場合、けいれん症状は少なく、もの忘れ、もうろうとする、言葉が出ないなど、
軽い脳血管障害や認知症が疑われる症状が多いため、てんかんが見逃されているケースが
少なくないと考えられています。今後、神経内科領域の3大疾患は脳血管障害、認知症、
てんかんになるという見方もあります。高齢者のてんかんは、薬で治りやすいので、正しく
診断されることが重要です。
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