クリニックからのお知らせ

■★神経障害性疼痛★
痛みが短期間でおさまらず、いつまでもしつこく続いてたり、しびれや、ピリピリ、
ゾロゾロなどを表現しようのないいやな感覚が続いていたら、それは神経障害性疼痛
という、神経が障害されることで起きている症状かもしれません。こんなときは、
がまんしていないで、かかりつけ医や痛みの治療を専門とするペインクリニックの
医師に相談しましょう。たとえば、体の片側の皮膚に赤い水泡が帯状に広がる帯状疱疹は、
非常に強い痛みを伴う皮膚疾患ですが、皮膚の病変が治ったあとも、帯状疱疹後神経痛と
呼ばれるピリピリするような強い神経の痛みやしびれが残ることがあります。これは、
帯状疱疹の原因となるヘルペスウイルスによって知覚神経が傷つけられたためです。
また、糖尿病合併症のひとつ、糖尿病神経症がでは、手足の痛み、しびれ、熱さや冷たさ、
触られた感覚などに対する感覚の鈍麻、砂利の上を歩いているような感じなどの足の違和感
などの知覚異常が現れます。老化によって、頸椎(首の中)の中の脊髄から出て腕に行く
神経の根元が圧迫されたり刺激されたりすると、首や肩、腕、手指などに、痛みやしびれが
起こります。これらはいずれも神経障害性疼痛で、三叉神経痛、坐骨神経痛、脳卒中後の
痛みなども、このタイプの痛みです。痛みの痛覚は非常に個人的なものなどで、訴える
表現もさまざまです。また、痛みとしびれが混じったような、なんともいえない不快な感じ、
強い違和感を、患者さんは多様な表現で訴えます。痛みの治療は今、非常に進歩しており、
神経障害性疼痛の治療薬も登場しています。症状にあわせてさまざまな薬を組み合わせること
で治療効果を上げています。場合によっては麻酔薬を用いて痛みを遮断する神経ブロック療法
を併用することもあります。一方、痛みを感じ総合的に治療する、痛みの専門治療施設が
ペインクリニックです。なかなか痛みが解決しないときは主治医に相談して紹介してもらうと
よいでしょう。
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