クリニックからのお知らせ

■★突発性難聴★
耳の構造は大きく、外耳、中耳、内耳にわけられます。そして、内耳の蝸牛で振動は
電気信号に変えられ、神経を介して脳に伝わります。ここで初めて私たちは音を認識
するのです。この音の経路のどこかに問題が起きると、聞こえがわるくなります。
内耳から先は、電気信号に変えられた振動を音として感知・認識するため感音系と
呼ばれ、内耳、聴神経、脳に原因があって起きる難聴を感音性難聴と呼びます。
突発性難聴は、感音性難聴のひとつで、前触れもなしに、ある日突然、聞こえが悪く
なります。ほとんどは片側の耳だけに発症します。また、難聴に耳鳴りや耳閉感、めまい、
吐き気を伴うこともあります。原因としてウイルス感染や内耳の血液循環障害などの説が
いわれていますが、現在のところ突発性難聴の明らかな原因は不明です。突発性難聴は、
時間がたつほど症状が固定し、聴力の回復が困難になってしまうので、一刻も早く治療を
開始する必要があります。発症後が3日以内であれば良好な聴力を回復できるとされています。
治療では、まず安静が必要です。難聴が軽度であれば、ステロイド薬を1〜2週間服用します。
重度の場合は入院して、ステロイド薬に循環改善薬、血管拡張薬代謝  活薬などを組み合わ
せて点滴治療を行います。そのほか、ステロイド鼓室注入法、高圧酸素療法、星状神経節
ブロックなどの特殊な治療法もあります。突発性難聴はストレスが発症の引き金になるとも
いわれています。日頃から疲労やストレスをためない生活を心がけましょう。
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