クリニックからのお知らせ

■★くすりを正しく使うために★
お年寄りがくすりを使う時に、注意すべきことは、のみ忘れやのみ間違いを防ぐ
ために、くすり用のカレンダーやノートを作っておくと便利です。くすりの袋と
一緒にしておき、日付や朝・昼・夜の区分けをして、のんだらすぐに○印をつけると
いった方法を習慣づけると、思い違いによる事故を防ぐことができます。寝たきりの
お年寄りにくすりをのませる時などは、少しでも体を起こしてあげることが大切です。
いくつもの病院にかかり、それぞれの病院でくすりをもらうケースがよくあります。
くすり同士の作用によって、効果が強まることや、反対に弱まることも考えられます。
別の病院にかかる時には、くすり同士ののみ合わせによる事故を防ぐため、すでに使って
いるくすりの名前を医師に告げてください。くすりの名前がわからない場合は、そのくすり
を医師に確認してもらいましょう。また年齢が進むにつれてくすりの分解や排泄能力が徐々に
低下していきますから今まで飲んでいた量では多すぎることもあります。いつもと違う症状が
出たら、量が多いために起こった副作用である可能性も考え、医師に相談しましょう。
また、高齢者にとってのみやすくするために、最近になって開発されたのが、直径9・5ミリ
という大型の錠剤でありながら、口に入れるとすぐに溶ける口腔内崩壊性のくすりがあります。
そのほかゼリー状やペースト状のくすりの研究も進められています。一方、お年寄りはくすり
の識別もつきにくいため、包装をカラー化する、文字を大きくする、点字を入れるといった
工夫も進んでいて、くすりにもバリアフリーの時代がおとずれようとしています。もし病院で
もらったくすりが使いにくい時には、ほかのくすりに替えてもらえるかどうか、医師や薬剤師に
相談してみることも大切です。
Topページに戻る