クリニックからのお知らせ

■★大腸がん★
大腸がんが増えているのは、食生活の欧米化と人口の高齢化の影響が大きいと
考えられます。特に注意したいのが、危険因子に当てはまる人です。

【大腸がんの危険因子】
・祖父母、親、きょうだいなど直系の血縁者に大腸がんの人が3人以上いる。
・肥満(BMIが26以上)
・喫煙習慣がある
・アルコールをたくさん(1日300mL以上)飲む習慣がある。
・牛、豚、羊などの赤肉、ソーセージなどの加工肉をよく食べる
・運動不足
・野菜や果物をほとんど食べない

また、近年、注目されているのが大腸がんと運動の関係です。
日常的によく体を動かしている人は、ほとんど運動しない人に比べて大腸がんに
なりにくいとの結果が出ています。危険因子の有無に関わらず、40歳以上の人は、
1年に1度大腸がん検診を受けるようにしましょう。大腸がん検診は、便潜血検査(反応)
とも呼ばれる検査で、40歳以上の人なら、住んでいる市町村で、無料か1000円以下の
自己負担で便潜血検査が受けられます。毎年1回便潜血検査を受けることで、大腸がんで
死亡する危険性を60〜70%減らせることがわかっています。自覚症状がある人や
便潜血検査で「陽性」だった人には、問診、直腸指診、大腸内視鏡検査を行い詳しく調べます。

治療には、内視鏡治療、手術、薬物療法、放射線治療があります。がんが粘膜か、粘膜下層の
ごく浅いところにとどまっている早期がんでは、大腸内視鏡を使って病変を切除する内視鏡
治療だけで治癒することもあります。一般的には、がんが粘膜下層に1mm以上入っており、
全身には広がっていない場合には外科手術の対象です。
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