クリニックからのお知らせ

■★急性膀胱炎★
急性膀胱炎は膀胱に細菌が入って炎症が起こる病気です。膀胱炎は大きく分けて
急性膀胱と慢性膀胱炎があります。ふだんは症状があまり現れない慢性膀胱炎に比べ、
突然症状が現れるのが急性膀胱炎です。女性に多く、男性にはほとんどみられません。
急性膀胱炎の原因の約8割は大腸菌です。ほかにも腸内細菌や体の表面のブドウ球菌
など、さまざまな細菌が原因となります。急性膀胱炎になると膀胱壁がただれて過敏に
なるため、トイレに何度も行きたくなる頻尿や排尿しても残っている気がする残尿感が
現れます。特に排尿の終わりにジーンとする排尿痛は、急性膀胱炎特有の症状です。
しかし、38度以上の熱が出た場合は、細菌が腎盂に達している急性腎盂腎炎が疑われます。
男性で残尿感や排尿痛があると、急性前立腺炎など別の病気の可能性があります。膀胱炎の
市販薬もありますが、自己診断せず、早めに内科や泌尿器科、婦人科を受診しましょう。
抗菌薬は3日から1週間服用します。飲み始めると症状が和らぎますが、膀胱内の細菌が
完全に排除されるまでは治ったといえません。細菌が残っていると再発の可能性があるので、
薬は必ず飲みきります。最後に再検査をして細菌の有無を確認します。セルフケアも重要です。
膀胱炎になったら、いつもより水分をいっぱいとって排尿し、できるだけ早く細菌を追い
出しましょう。つらい症状は、入浴や下腹部を温めることでずいぶん楽になるでしょう。
自己判断で治療を中断することや、残った抗菌薬を再発時に飲むことはやめてください。
何度も服用してると耐性ができる可能性が高まります。大切なのは細菌を入れないこと、
細菌が入ったら早く出すこと、です。習慣を見直し、ふだんから急性膀胱炎になりにくい
生活を心がけましょう。
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