クリニックからのお知らせ

■★自然治癒力と薬の関係★
くすりは、あくまでも人間がみずからの力で病気や怪我を治すための助けとなる
ものです。くすりを上手に用いることで、私たちがもっている自然治癒力を回復
させることが、本来の役目なのです。自然治癒能力は、人間にもともと備わっている
能力の一つだといわれています。おなかが痛いときなどに患部に手を当ててじっと
しているうちに、症状が治まってしまうことがあります。かぜをひいたとき、
消化のよいものを食べ、暖かくして寝ていると治ることがあります。これらは人間が持つ
自然治癒能力のおかげといえるでしょう。私たちがけがをしたとき、傷が化膿して、
膿が出ることがあります。膿は、進入しようとする細菌を防ぐために、白血球が戦った
跡なのです。白血球のような食細胞は、体内に入り込もうとする細菌を食べることで、
病気の感染を防いでいます。このような抵抗力も、人間の持つ自然治癒力の一つだと
いえます。人間の体には、このような優れた治癒力が備わっていますが、時にはその
能力を超えた強い病原菌が進入することがあります。また、ストレスが続くと、
自然治癒力が弱まることもあります。このようなときに病気にかかると、体内の薬や
白血球だけでは抵抗できなくなり、くすりの助けが必要となるのです。
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