クリニックからのお知らせ

■骨粗鬆症?
無症状に進行し身長が低下することも

骨粗鬆症の症状はほとんどありません。気づかないまま進行し、
骨密度検査で初めてわかるという人も多いです。
ただし、なかには背中や腰が痛んだり、身長が低くなったりする人がいます。
3cm以上身長が低くなっている場合は、骨粗鬆症が進んで背骨に変形が起こっている可能性があります。
これらの症状に心当たりのある人は、かかりつけ医に相談してください。
骨粗鬆症は自覚が乏しいまま進行するので、早期発見には検査が重要です。検査の中心になるのは、
骨密度検査です。腰椎や足の付け根、手首の骨などの骨密度を測定するというもので、
若いころと比べて骨密度が70〜80%で骨量減少、70%未満で骨粗鬆症と診断されます。
このほか、X線撮影を行い、骨折や変形について調べます。骨粗鬆症の治療には、
骨密度の減少を抑える薬などを用いる薬物療法や、カルシウムやビタミンDを十分に摂る
食事療法、骨に刺激を与え、筋力を鍛える運動療法などがあります。
骨粗鬆症で問題となるのは、家の中での転倒といった程度の衝撃でも、簡単に骨折してしまうことです。
骨折しやすいのは、背中や腰の骨、足の骨、手首などで、特に足の付け根の骨折は深刻です。
大腿骨近位部骨折といい、立ったり歩いたりすることができなくなり、治療のために安静にしているうちに
筋力が衰え、そのまま寝たきりになってしまったり、認知症を発症するきっかけになってしまうことが
少なくないのです。骨粗鬆症と診断されたら、外出時だけでなく、家の中の段差をなくし、
床に物を置かないようにするなど、転倒を防ぐようにしましょう。
Topページに戻る