クリニックからのお知らせ

■★薬剤のアレルギーについて★
体内に入ったくすりが、血液中のたんぱく質と結合してそれに対する抗体が体内にできると、
次に同じくすりがやって来た時、特異な反応を起こすことがあります。それが薬物アレルギーで、
薬物過敏症の一つです。現在日本では花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーが大きな
問題となっています。いまや10人に1人が花粉症といわれ、これにダニやハウスダストによる
喘息、食べ物・化学物質による皮膚疾患なども加えると、現代はまさにアレルギー時代と呼べる
ほどです。くすりによるアレルギーの典型的なものとして過去に注目されたのは、ペニシリン・
ショックでした。現在でも抗菌薬や解熱鎮痛薬などは、アレルギーを起こす可能性があるくすり
として知られています。くすりによるアレルギーには、その多くはくすりを続けて使ううちに
起こる湿疹やかゆみ、めまい、耳鳴りといった軽症から始まります。その時点でくすりの使用を
やめると、ほとんどの場合、アレルギーも治まります。もう一つ大切なことは、たとえ軽症で
あってもアレルギーを起こしたくすりの名前を記録しておき、次に病院にかかった時に、かならず
医師に伝え、そのくすりが再び処方されないように注意することです。また、アレルギーは、同じ
体質の人にも起こりやすいので、自分だけでなく、家族にアレルギーがある場合にも、医師に
話しをするようにしましょう。くすりは私たちの体内に取り入れるものだけに、よく効くだけでなく、
安心して使えることが大切です。そのため、くすりは製造から流通、使用までのさまざまな過程に
おいて、高水準で厳しい品質管理がおこなわれています。あらゆる段階の厳しい規制・基準をクリア
することで、初めて患者さんの手元に届けられます。くすりの品質管理は、他の製品とは比べ物に
ならないほど厳格であるといえるでしょう。
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