クリニックからのお知らせ

■★皮膚そう痒症★
皮膚そう痒症とは、虫刺されや湿疹などのように明らかな皮膚症状がないのに、
かゆみがみられる病気です。その原因は1つではありません。しかし、
皮膚そう痒症の多くは皮膚の乾燥が原因です。皮膚の乾燥によるかゆみは、空気が
乾燥して湿度が低下する秋から冬にかけて多く、また、代謝機能が落ちて皮膚の水分
保持力が低下する50歳以上の人によくみられます。かゆみは保湿するとよくなりますが、
保湿剤を塗っても改善しなかったり悪化したりするような場合は、かゆみの原因がほかに
あると考えられます。原因として考えられるのは腎臓や肝臓の病気です。慢性腎不全では
患者の3割にかゆみがあるといわれています。また、肝炎や肝硬変、閉塞性胆道疾患など
黄疸が続く肝疾患では、4〜5人に1人がかゆみを訴えています。ほかにも、悪性リンパ腫、
糖尿病、甲状腺機能異常、鉄欠乏性貧血、胃がん、HIV感染症でもかゆみをともなうこと
があります。日常的にかゆみに悩んでいる人は定期的な受診の際に、医師に伝えておくことを
おすすめします。なお、たくさんの薬を服用している高齢者の場合、薬がかゆみの原因に
なっていることもあります。服用している薬についても、医師に伝えておきましょう。
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