クリニックからのお知らせ

■★糖尿病の診断と治療と注意点★
糖尿病が見つかるきっかけは、空腹時血糖値とHbA1cです。食事をとると、
血糖値があがりますが、通常よりも大幅に血糖値が上昇し、さがりにくい人
を食後高血糖と呼び、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるといわれています。
これらの結果から糖尿病が疑われる場合は、75gのブドウ糖を飲んで血糖値を測定
する糖負荷試験を行って判定します。糖尿病と診断されたら、血糖コントロールが必要です。
放置すると、さまざまな合併症を起こすリスクがどんどん高くなります。合併症を予防する
ためには、HbA1cを7・0%未満に維持することが推奨されています。血糖値がやや高め
という段階であれば、まず食事療法と運動療法で血糖値の改善を目指します。高血圧や
脂質異常も血管を傷つけますので、同時に注意しましょう。禁煙も重要です。食事や運動で
十分に血糖値が下がらない場合は薬を併用します。血糖値が高いときと低いときの差を血糖
変動幅といいますが、この幅が大きいほど心筋梗塞や脳梗塞などの太い血管の合併症に
つながりやすいと考えられています。そこで、血糖値が大きくアップダウンしないように
血糖をコントロールしていく治療が理想的です。しかし最も注意が必要な副作用は、血液中の
ブドウ糖がすくなくなり過ぎる低血糖です。低血糖になると、急激な空腹感、冷や汗、吐き気、
動悸、手のふるえ、めまいなどがおこり、重症低血糖では意識障害や危険な昏睡状態に陥ります。
自分に処方された薬について、主治医の指示に従って注意し、その効果を十分にいかしていきましょう。
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