クリニックからのお知らせ

■★くすりの効果について★
くすりは体に入ると、血液によって全身に運ばれます。目標となる患部で
くすりが効果的に働くためには、血液中のくすりの濃度が効果を発揮するのに
適した濃度のレベルに達する必要があります。1日3回服用の薬は、服用後、
有効成分の有効濃度が4〜6時間持続する間に、徐々にくすりが肝臓で分解されたり、
尿中に溶けて体の外に排泄されて血中濃度が下がり、効かなくなっていきます。
ですから、くすりをのんで6〜8時間経ち、血中濃度が下がり、効果がなくなる前に
次の回のくすりを服用する必要があります。1日1回のくすりなら約1日、また週1回
服用のくすりなら7日間、効果は持続します。くすりの用法、用量が決められているのは、
くすりの有効時間からみて、効果的に血中濃度を維持し、かつ安全に使うために、
守らなければならない重要なルールなどです。くすりを決められた量以上にのむと、血中
濃度が必要以上に上昇し、かえって害を及ぼしかねません。反対に、くすりの量が少ない
場合は血中濃度が有効な濃度まで上がらず、十分な効果を得られません。そこで医師は、
患者さんの症状や体重、年齢などを考えて、安全で、しかも治療の効果を上げるために、
もっとも適切と思われるくすりの量を処方します。医師や薬剤師が処方したくすりの適量
を、患者さん自身がしっかり守ることが、非常に大切なことなのです。くすりをのむ時間を
早めたりした場合は、血中濃度が下がりきらないうちに次のくすりが体内に入り、血中濃度が
上昇しすぎることがあります。結果的にたくさんのんだ時と同じ症状になります。逆に、
くすりをのみ忘れると、血中濃度が下がり、効果が保たれなくなりますので、注意が必要です。
くすりは決められた時間に決められた量を飲むことが重要です。
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