クリニックからのお知らせ

■★ボツリヌス菌★
ボツリヌス菌が産生するボツリヌス毒素により発症する神経、筋の麻痺性疾患である。
ボツリヌス毒素又はそれら毒素を産生する菌の芽胞が混入した食品の接種などで
発症する。潜伏期は、毒素を接種した場合(食餌性ボツリヌス症)には、5〜3日間
(通常12〜24時間)とされる。神経・筋接合部、自律神経節、神経節後の副交感神経
末端からのアセチルコリン放出の阻害により、弛緩性麻痺を生じ、種々の症状(全身の
違和感、複視、眼瞼下垂、嚥下困難、口渇、便秘、脱力感、筋力低下、呼吸困難など)
が出現し、適切な治療を施さない重症患者では死亡する場合がある。感染経路の違いにより、
以下の4つの病型に分類される。
・食餌性ボツリヌス症(ボツリヌス中毒)
・乳児ボツリヌス症
・創傷ボツリヌス症
・成人腸管定着ボツリヌス症
検査方法
?ボツリヌス毒素の検出
1)分離・同定による病原体の検出、かつ、分離菌における次の ??いずれかによる
2)ボツリヌス毒素の確認

毒素産生の確認
PCR法による毒素遺伝子の検出

?原因食品からのボツリヌス毒素の検出
?ボツリヌス抗毒素抗体の検出(数ヶ月後)
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