クリニックからのお知らせ

■★劇症型溶血性レンサ球菌感染症★
β溶血を示すレンサ球菌を原因とし、突発的に発症して急激に進行する
敗血症性ショック病態である。

・臨床的特長:初発症状は咽頭痛、発熱、消化管症状(食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢)、
全身倦怠感、低血圧などの敗血症症状、筋痛などであるが、明らかな前駆症状がない
場合もある。後発症状としては南部組織病変、循環不全、呼吸不全、血液凝固異常(DIC)
、肝腎症状など多臓器不全を来し、日常生活を営む状態から24時間以内に多臓器不全が
完結する程度の進行を示す。A群レンサ球菌等による軟部組織炎、壊死性筋膜炎、上気道炎・
肺炎、産褥熱は現在でも致命的となりうる疾患である。

届出に必要な臨床症状
・ショック症状
肝不全、腎不全、急性呼吸窮迫症候群、DIC、軟部組織炎(壊死性筋膜炎を含む)、
全身性紅班性発疹、痙攣・意識消失などの中枢神経症状
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