クリニックからのお知らせ

■★RSウイルス感染症★
RSウイルスによる急性呼吸器感染症である。乳児期の発症が多く、特徴的な病像は細気管支炎、
肺炎である。2日〜1週間(通常4〜5日)の潜伏期間の後に、初感染の乳幼児では上気道症状
(鼻汁、咳など)から始まり、その後下気道症状が出現する。38〜39℃の発熱が出現すること
がある。25〜40%の乳幼児に気管支炎、肺炎の兆候ががみられる。1歳未満、特に6ヶ月未満の
乳児、心肺に基礎疾患を有する小児、早産児が感染すると、呼吸困難などの重篤な呼吸器疾患を
引き起こし、入院呼吸管理が必要となる。乳児では、細気管支炎による端鳴(呼気性端鳴)が
特徴的である。その後、多呼吸、陥没呼吸などの症状あるいは肺炎を認める。新生児期あるいは
生後2〜3ヶ月未満の乳児では、無呼吸発作の症状を呈することがある。再感染の幼児の場合には、
細気道支援や肺炎などは減り、上気道炎が増える。中耳炎を合併することもある。
・検査方法
分離・同定による病原体の検出
迅速診断キットによる病原体の抗原の検出
中和反応又は補体総合反応による抗体の検出(補体結合反応にて、急性期と2〜3週間以後の
回復期に抗体陽転又は抗体価の有無の上昇を認めれば確定)

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