クリニックからのお知らせ

■★後天性免疫不全症候群★
レトロウイルスの一種であるヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)
の感染によって免疫不全が生じ、日和見感染症や悪性腫瘍が合併した状態。
HIVに感染した後、CD4陽性リンパ球数が減少し、無症候性の時期(無治療で約10年)を
経て、生体が高度の免疫不全症に陥り、日和見感染症や悪性腫瘍が生じてくる。

ア HIV感染症の診断(無症候期)
 (ア)HIVの抗体スクリーニング検査法(酵素抗体法、(ELISA)、粒子凝集法(PA)、
免疫クロマトグラフィー法(IC)等)の結果が陽性であって、以下のいずれかが陽性の場合に
HIV感染症と診断する。
?:IFA法等
?:PCR法等

 (イ)ただし、周産期に母親がHIVに感染していたと考えられる生後18ヶ月未満の児の
場合は少なくともHIVの抗体スクリーニング法が陽性であり、以下のいずれかを満たす場合に
HIV感染症と診断する。
?:HIV病原検査が陽性
?:血清免疫グロブリンの高値に加え、リンパ球数の減少、CD4陽性Tリンパ球数の減少、
CD4陽性Tリンパ球数/CD8陽性Tリンパ球数比の減少という免疫学的検査所見のいずれかを
有する。
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