クリニックからのお知らせ

■★エキノコックス症★
エキノコックス(Echinococcus)による感染症で、単包条虫(Echinococcus grannlosus)
と多包条虫(Echinococcus multilocularis)の2種類がある。ヒトへの感染は、キツネやイヌ
などから排泄された虫卵に汚染された水、食物、埃などを経口的に接種した時に起こる。
体内に発生した囊胞は緩慢に増大し、周囲の臓器を圧迫する。多包虫病巣の拡大は極めて
ゆっくりで、肝臓の腫大、腹痛、黄疸、貧血、発熱や腹水貯留などの初期症状が現れるまで、
成人では通常10年以上要する。放置すると約半年で腹水が貯留し、やがて死に至る。
発症前や早期の無症状期でも、スクリーニング検査の超音波、CT、MRTの所見から検知される
場合がある。

・検査方法
包虫あるいは包虫の一部の検出
ELISA法又はWestern Blot法による抗体の検出
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