クリニックからのお知らせ

■★食中毒★
食中毒には3つの特徴がありました。一つは梅雨から夏にかけて多発することであり、
もう一つは細菌性の食中毒ではほとんど死亡しないことです。食中毒が夏に多かったのは
魚介類を生で食べることで起きる、腸炎ビブリオによる食中毒が多かったからです。
ところが、常にトップを占めていた腸炎ビブリオによる食中毒が、冷蔵庫の普及によって
激減しました。腸炎ビブリオに代わって主役の座についたのがノロウイルスです。
ノロウイルスによる食中毒は冬に多いために、食中毒の季節も夏から冬に変わりました。
ノロウイルスの次に多いのがサルモネラ菌による食中毒です。欧米で怖れられているのは、
サルモネラ菌による食中毒です。腸管出血性大腸菌O-157も、1982年にアメリカで発見された
新顔の食中毒の原因菌です。最近の食中毒には心配なことがあります。菌O-157やサルモネラ菌の
登場で食中毒で命を失う人が増えているということです。このように、日本の食中毒も時代の
変化とともに大きく変わりつつあります。いずれにしても食中毒の最大の予防は、食材を過熱
することです。まな板やふきんといった調理用品の加熱も忘れないでください。
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