クリニックからのお知らせ

■★くすりの使用期限と上手な保管方法★
くすりは、未開封の状態だと、製造してから3〜5年程度は効き目が変わらずに
使えるように、品質を確認する試験を行っています。一般用医薬品の場合は、
外箱に使用期限が印刷してあるので、それを確認して下さい。特に、シロップ剤や
点眼剤などの液状のくすりは、開封後は品質がかわりやすいので注意して下さい。
のみ忘れなどで残ったからといって、あとで同じような症状の時に使ったり、
他の人に勧めたりしてはいけません。自己判断で使用すると、効果がなかったり、
症状が更に悪化したり、思わぬ副作用がでたりします。くすりは、みな同じように
くすり箱に入れておけばいいと思いがちですが、実際にはくすりによって保管方法が
違います。温度や湿度、あるいは光の影響をうけやういものなどもあって、それぞれ
に適した方法があります。一般的に保管温度は、30℃以下、または15℃以下で、
凍結する場所は不可とされています。夏の盛り、炎天下での車内は50〜80度もの
高温になるので、くすりにとっては、もっとも過酷な状況です。車の中に薬を放置
するのはやめましょう。保管場所でもうひとつ大切なのは、乳幼児の手の届かない
所に置くことです。親が、食後に飲もうとテーブルに用意しておいたくすりを、
わずかなすきに乳幼児がのんでしまったケースもあり、油断はできません。家庭の中
でのこうした誤飲の事故は非常に多く、乳幼児はくすりに対する解毒能力が弱いので、
重大な薬物中毒を起こすことも少なくありません。どれほど忙しい時でも、くすりの
管理だけはしっかりしておきましょう。
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