クリニックからのお知らせ

■★GERD★
1994年にロサンゼルス分類として逆流性食道炎の内視鏡的分類法が提唱された。
この分類では明らかなmucosal break(粘膜障害)を認めるものを逆流性食道炎とし、
さらにmucosal break はより正常にみえる周囲粘膜と明確に区分される
白苔ないし発赤を有する領域と定義されている。重症度によりGrade A,B,C,Dに
区分され、一般にGrade A,B,を軽症型,de C,Dを重症型と分類している。
GERDは内視鏡陰性GERD、すなわち non-erosive reflux disease (NERD)と、狭義の
GERD、すなわちびらん性食道炎(逆流性食道炎)に分類される。本邦においてGERD患者は
増加傾向にあり、少なくとも週二回以上のGERD症状をもつ患者は人口の6.6%と
いわれるが、そのうち80%がNERD患者である。また本邦の逆流性食道炎は軽症型が90%と
圧倒的に多い。本邦では内視鏡的に変化を認めないGrade Nや色調変化型(minimal change)
のGrade Mを加えた改変型ロサンゼルス分類が提唱され、これが用いられることも多い。
一般に、GERD症状の患者が内視鏡検査を受け、Grade N およびMであった場合がNERDと
診断される。
Topページに戻る