クリニックからのお知らせ

■★内視鏡治療の適応と禁忌★
消化器内視鏡の適応と禁忌は、内視鏡手技の進歩や時代的変遷とともに
変化している。内視鏡的粘膜切除術(EMR)の開発によって一定の条件をみたせば
早期胃がんに対する内視鏡治療が積極的に行われるようになり、さらに内視鏡的
粘膜下層剥離術(ESD)の登場によって適応条件がさらに拡大される傾向にある。
閉塞性黄疸に対する減黄術においても、かつては経皮経肝胆道ドレナージ術(PTCD)
が、第一選択とされ、経乳頭的アプローチは急性閉塞性化膿性胆管炎(AOSC)を惹起
するおそれがあるため禁忌とされていた。しかし、近年内視鏡的胆道ドレナージ術
(EBD)の発達によって閉塞性黄疸に対してEBDを第一選択とする施設が増加している。
このように、消化器内視鏡治療の適応と禁忌は普遍的なものではなく、時代とともに
変化することをよく認識する必要がある。重要なことは、さまざまな内視鏡治療の
現時点における標準的な適応と禁忌を十分理解することである。
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