クリニックからのお知らせ

■★食道の観察方法★
食道粘膜の観察は、内視鏡挿入時と抜去時の両方で行う。食道で必ず内視鏡挿入時
から観察する。食道粘膜の観察には、NBI観察を併用することが望ましい。NBI観察は、
通常光(白色光)観察に比べ、凹凸のない病変や微小病変の拾い上げも容易なため、
早期食道癌の拾い上げ診断には非常に有効である。しかし、NBI観察だけでは色調変化
に乏しい病変の拾い上げやメラノーシスとの鑑別が難しい場合もあるため、白色光観察
との併用が必要である。内視鏡挿入時、白色で観察する場合は、粘膜の凹凸、色調変化や
血管変化、粘膜の粗糙さなど、微細な変化も観察し、異常を疑う場合は速やかにNBIに
切り替えて観察し、病変の有無を確認する。挿入時にNBIで観察する場合は、拾い上げた
病変が白色でどのように観察されるかを確認し、常にNBI4の所見と白色光の所見を一致させて
おくことが望ましい。内視鏡抜去時は、挿入時と観察方法を変え、観察は、食道入り口部を
超え咽頭に入るまで続ける。NBIがあれば、病変の有無にかかわらず、NBIで観察することが
望ましい。
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