クリニックからのお知らせ

■★帯状疱疹★
高齢社会を背景に帯状疱疹は増加しています。帯状疱疹は皮膚症状に加え、痛みを
伴う疾患です。痛みは通常3週間程度で治まりますが、一部の患者さんに長期間、
痛みが残ることがあります。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)による感染症
です。VZVの初感染時は水痘として発症し、水痘の治癒後も神経節に潜伏感染します。
潜伏感染したVZVはストレスや疲れ、加齢などで免疫力が低下すると再活性化し、
帯状疱疹として回帰発症します。帯状疱疹は高齢者に多い疾患です。帯状疱疹の発症数・
発症率とも50歳以上で急激に上昇し、60〜70歳代でピークがみられます。高齢者はPHN
(帯状疱疹後神経痛)に移行しやすいことが知られています。帯状疱疹の治療では、
皮膚症状の改善に加えて、できるだけ痛みを残さないようにすることが大切です。
PHNに移行させないためには帯状疱疹の急性期に抗ヘルペスウイルス薬を用いてウイルス
の増殖をしっかりと抑制する必要があります。抗ヘルペスウイルス薬には経口、外用、
点滴があります。ウイルスは神経節内で増殖し、皮膚に到達するため、抗ヘルペスウイルス
薬による治療は全身療法(経口または点滴)が望ましいです。

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