クリニックからのお知らせ

■★甲状腺ホルモン★
通常、甲状腺ホルモンは、脳下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンによって、
血液中の濃度を一定に保たれていますが、そのバランスが崩れてしまうことがあります。
甲状腺の病気でよく知られているバセドウ病や橋本病は、甲状腺ホルモン分泌の
バランスが崩れたため起こります。甲状腺疾患には、「形」の変化と「機能」の変化という
2つの異常があります。病気によって両方に変化が起こる場合と、どちらか一方だけに変化が
起こる場合があります。形の異常には、甲状腺全体が大きく腫れるびまん性甲状腺腫大、
しこりができる結節性甲状腺腫があります。甲状腺は体表にありますが、とても薄く柔らか
なため、通常は手で触れても、その輪郭はわかりません。ところが、少しでも腫れると、
手で触れるようになり、ある程度大きくなると首を見ただけで腫れがわかるようになります。
一方、甲状腺の機能異常には、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる甲状腺機能亢進症と、
甲状腺の機能が低下して甲状腺機能低下症があります。前者の代表がバセドウ病、後者の代表が
橋本病です。いずれも正常な細胞を異物とみなし、自分でも攻撃してしまう自己免疫の異常が
発症に関与しています。
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