クリニックからのお知らせ

■★くすりを正しく使うために★
錠剤を細かく噛み砕いたり、カプセル剤を開けたりして中身だけを飲むほうが、
速く効くと思い込んでいる人がいます。特に、お年寄りの中には、錠剤やカプセル剤が
のみにくいので、そのようにする人もいるようです。錠剤やカプセル剤は、つくる
段階で、さまざまな工夫がなされています。たとえば、くすりの成分が胃に障害を
与えやすいものや、胃よりも腸で吸収させたいくすりは、表面をコーティングしたり、
カプセルで保護したりして、腸で溶ける工夫がされています。また、長時間にわたり
薬の効果を持続させるため、少しずつくすりの成分が溶けるように工夫された徐放タイプ
のものもあります。さらに、くすりに苦みやにおいがある場合にも、のみやすいように
表面を加工したものがあります。このように、すべてのくすりの形やタイプには目的と
意味があります。錠剤は錠剤のまま、カプセル剤はカプセル剤のままのむことが、
正しい使い方です。そうすることによって初めて、くすりが安全かつ有効に作用するのです。
ただし、医師や薬剤師の指示で錠剤などを分割して使用する場合もあるので、その場合は
指示にしたがってください。もし、錠剤やカプセル剤が大きくてのみにくい場合は、くすりを
替えてもらえるかどうか、医師や薬剤師に相談してみましょう。
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