クリニックからのお知らせ

■★食道静脈瘤とは?★
食道の内側の静脈が、コブ状に連なり膨れ上がった状態を「食道静脈瘤」と
いいます。食道静脈瘤自体にほとんど症状はありませんが、破裂して大量出血
を起こすと命にかかわることもあります。

■原因は?
肝硬変などの病気がある場合、肝臓への血液が滞るため、行き場を失った血液が
食道の細い静脈に流れ込んで血管が膨れ上がるのです。

■症状は?
まれに物が飲み込みにくいことがありますが、静脈瘤が破裂しなければ、
ほぼ無症状です。進行すると、突然破裂して大量に吐血することがあります。

■検査は?
食道静脈瘤の有無を確認するために、内視鏡検査を行います。静脈瘤の色や形に
より、すぐに破裂する危険があるかどうかも判断できます。

■治療は?
静脈瘤が破裂する前に行う予防的治療と破裂後の緊急治療があります。

?予防的治療
内視鏡で観察し、出血の危険性が高いものに対して行います。

・内視鏡的静脈結紮術(EVL)
・内視鏡的硬化療法(EIS)

?緊急時(出血時)の治療
食道静脈瘤が破裂したら、緊急内視鏡を行い、出血部位が確認できたらELV、EISを
行います。

・食道静脈瘤圧迫止血法

■日常生活での注意
食道静脈瘤があると分っている場合、定期的に検査を受けることが大切です。
破裂を防ぐためには、食道の粘膜を傷つけないよう食事はなるべく柔らかいものを、
良くかんでから飲み込むようにしましょう。

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