クリニックからのお知らせ

■★RSウイルス感染症★
RSウイルス感染症は、RSウイルスを病原体とする急性呼吸器感染症です。
9月くらいから患者が増え始め、例年、11〜12月にピークを迎えます。
冬の風邪のほとんどがRSウイルス感染症で、だれでも感染したことがある
病気です。1歳までに50〜70%、2歳までに100%の子どもがRSウイルス
感染症にかかります。何度も繰り返し感染するので、乳幼児や小中高生に限らず、
大人も何度もかかっていると考えられます。潜伏期間は2〜8日、よく出る症状は、
鼻水、鼻づまり、咳、発熱です。重病化すると、気管支炎や肺炎を起こすことが
あります。重病化しやすいのは、1歳未満の乳児、高齢者も感染すると気管支炎や
肺炎を起こしやすいといわれています。RSウイルス感染症かどうかは、迅速診断キット
を使ってウイルス検査を行えばわかります。検査を受けてRSウイルス感染症とわかっても
特効薬はないですから検査は不要と考えられます。この感染症を予防するワクチンや
特効薬はありません。治療するとしたら、鼻水を抑える薬や解熱鎮痛薬を服用しますが、
多くの人は放っておいても時間がたてば治ります。医療機関を受診する必要があるのは、
重症化のサインがみられるときです。なお、RSウイルス感染症になったとしても、
高熱が出る、食欲がないといった状態でない限り、保育園や幼稚園、学校を休む必要は
ありません。感染しても症状が出てない人もいるからです。感染を予防するには、
ほかの感染症やインフルエンザと同じで、食事の前や外出先から帰ったときなどに、
石けんでよく手を洗うことが大切です。
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