クリニックからのお知らせ

■高血圧 夜・睡眠中に高い人は注意を

血圧はいつも同じ値というわけでもありません。1日を通してみても、大きく変化します。
専門用語で「血圧の日内変動」と呼び、一般的には昼間に高く、
夜間は低くなる傾向があります。昼夜の差は10%〜20%のようです。

 この十数年、家庭用血圧計が普及し、面白いことがわかってきました。
病院などで測定すると異常値を示していても、家で測れば正常値になるケースがたくさんあるのです。
どちらの血圧を信じればいいのか戸惑うでしょう。どちらも自分の血圧ですが、
心筋梗塞などの予防の観点からいえば、家で測る「ふだんの血圧」
をきちんと知っておくことが大事です。

とくに夜や睡眠中の血圧が下がらずに高いままだと、寿命を縮めかねません。
高血圧が一因となって脳卒中、心筋梗塞、腎臓病といった
血管病を発症するかどうかは、血圧が高い「夜間高血圧」は、
そうでない人に比べて血管病の発症リスクが4倍になるとのデータもあります。

朝の血圧が高ければ、夜間高血圧の可能性があります。
健康診断などで血圧が高めだとか、心臓肥大やたんぱく尿などがあるといわれた人は、
朝と夜の2回、家で血圧を測り、記録しておくことから始めましょう。

Topページに戻る