クリニックからのお知らせ

■★肝硬変★
肝臓の細胞は再生力が強く、炎症などによって細胞が破壊されても新しい細胞が
生まれてきます。しかし、破壊・再生を何度も繰り返していると、肝臓の細胞構築が
変化してきて正常な細胞の構築が失われ、異常な形で再構築され、やがてこぶ状になり
硬くなります。これが肝硬変で、こうなると自然に元の正常な細胞構成に戻ることは
ありません。また、肝硬変からは肝がんが発生しやすくなります。原因として、
肝硬変はウイルス性やアルコール性などの慢性肝炎が進行することで起こります。
ウイルス性肝炎の場合、B型、C型の肝炎ウイルスが原因となります。
初期は無症状のことが多く、肝硬変が進行してくるにつれ、さまざまな症状が
現れてきます。肝硬変の症状は、肝臓が硬くなったために肝臓内に血液が流れにくく
なって起きる症状と、肝細胞働きが低下してくるための肝機能低下による症状に
分かれます。症状としては、浮腫やおなかに水がたまってくる腹水、出血傾向
(皮下出血や鼻出血などがおこりやすく、止まりににくくなる)、黄疸、女性化乳房
などです。症状が進むと、肝性脳症と呼ばれる精神症状が出現します。血液の流れが
妨げられることによる症状としては、食道静脈瘤があります。
検査は、血液検査(肝機能障害の程度をみます)、超音波検査・CT(肝硬変のおおよその
進行度がわかります)、腹腔鏡検査・肝生検(肝臓の状態を性格に診断するために必要な
検査です)

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