クリニックからのお知らせ

■水虫2
ペットからうつる水虫もあります。ネコがかかるミクロポルム・カニスという白癬菌が代表的で、
主に体部白癬を起こします。動物も水虫になります。イヌやネコにフケや赤み、
脱毛などがあるときは、触られないで獣医師に相談してほしい
さらに、これまでの水虫のイメージを変えそうな感染力が強い外来の菌が猛威をふるっています。
中南米から欧米を経由し、10年ほど前に日本に入ってきて、名前はトリコフィトン・トンズランスです。
柔道や格闘技の選手を中心に、感染が広がっています。
顔や頭、胸などに円形の湿疹ができ、症状がおさまっても菌が消えにくく、再発、感染拡大
を招きやすいのが特徴。坑真菌剤のシャンプーだけでは毛根などに残った菌が増えやすいため、
内服治療が基本とされます。水虫の治療は、症状が軽いものは坑真菌剤の塗り薬。
1日1〜2回が基本ですが、1週間に1度でも、家族への感染リスクは大きく減ります。
爪水虫やトンズランス、全身に広がったものなど難治性は内服治療で。
内服薬は1回の診療で1万円前後と費用が高いのが難点ですが、効果は高く、
副作用も少ないので安心です。水虫は男女をとわずかかかります。
免疫力の落ちる60代以上だと2人に1人。早期治療とこまめなケアが大切です。
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