クリニックからのお知らせ

■★アカラシア★
アカラシア(achalasia)は、下部食道噴門部の弛緩不全による
食物の通過障害や、食道の異常拡張などがみられる機能的疾患である。
頻度は10万人に0.4〜1.1人で、性差はなく、20〜60歳で発症することが
多い。原因は不明であるが、Auerbach神経叢の変性消失がみられ、
迷走神経系の異常や食道壁に存在する筋間神経叢における抑制神経系の
障害などが考えられている。重症度分類として、X線造影所見による
拡張型分類と拡張度分類とがある。自覚症状としては、嚥下困難(特に流動物)
口腔内への逆流、胸痛・背部痛などがあり、他覚所見としては体重減少などが
みられる。

鑑別・治療法選択に必要な検査

・X線造影検査
・食道内視鏡検査
・食道内圧検査

治療法の種類

(1)薬物療法
LES圧を低下させる薬剤としてカルシウム拮抗薬やニトロ化合物がある。
(2)ブジー拡張術は古典的であり合併症も少ないが、効果的にはバルーン強制拡張術
(pneumatiic di-lattion;PD)に劣っているので、PDが一般的である。
(3)手術
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