クリニックからのお知らせ

■★食道・胃静脈瘤★
食道・胃静脈瘤は、一度破綻出血すれば、致死的要因となりうる点で、また、
基礎疾患の自然史のうえで重要である。食道静脈瘤の頻度は、肝硬変症の
64〜83%と報告されている。胃静脈瘤の頻度は、肝硬変症の8〜59%と報告されている。
門脈圧は、門脈血流量と門脈流入血に対する肝内血管抵抗によって決定される。
代償範囲を超える門脈流入血流の増大もしくは門脈血管抵抗の増大が生じた場合、
門脈系はうっ滞し、門脈圧亢進状態が惹起こされる。
圧亢進により一部が逆行性遠肝性となるため、圧勾配により容易に逆流し側副血行路が
形成さる。この一部が食道・胃静脈瘤を形成する。原因疾患は、肝硬変症や突発性門脈圧
亢進症、アルコール性肝炎、日本住血吸虫症、肝静脈閉塞症・門脈閉塞症などがある。
食道・胃静脈瘤の診断は内視鏡的に行われる。

・食道・胃静脈瘤の治療は、緊急例(急性出血例)と待期・予防例では治療の目的が異なる
・食道・胃静脈瘤の治療には?薬物療法?内視鏡的治療?外科手術がある。
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